うだるような暑い日の夜。
夜になってもその熱は冷めないままだ。
服が背中に張り付いていて、
もう何も考えたくない。
こういう日には、
アイリッシュらしい軽やかさがある
バスカーハイボールがちょうどいい。
グラスに氷をカランと入れ、
ゆっくりとかき混ぜて冷やす。
ウイスキーを注いでから
炭酸をそっと重ねると、
青リンゴの皮のような、
みずみずしい香りが立ち上る。
「ゴクリ」と喉を鳴らして飲むと、
まず明るい爽快さが先にくる。
そのあとから、
まだ青さを残した甘みが、
静かに追いかけてくる。
尖っていない。
重くない。
でも、きちんと輪郭はある。
バスカーは、
疲れた夜に背伸びをさせない。
「今日はこれくらいでいい」
そう言って、
熱の残る夜を、
静かに整えてくれる一本だ。
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